アメリカ ジョージア州で運転免許の取得②【ロードテスト体験談】運転初心者でも安心!
先日、アメリカ・ジョージア州の運転免許を取得しました。
日本では全くのペーパードライバーだった私が、毎日手に汗握り、大げさでなく命がけで練習して手に入れた運転免許。今回は【ロードテスト】についてご紹介します。
アメリカでの試験は簡単だと言われますが、運転に苦手意識がある方にはちょっとしたプレッシャーだと思いますので、下記の体験談が少しでもご参考になれば幸いです。
※私の場合、国際免許も無く運転実績がほぼゼロに等しかったので、やや慎重に対策したかもしれません。もっとライトに受ける方の方が多いかと思います…。
もくじ
(1)試験日の予約
(2)試験場下見
(3)当日の準備
(4)試験の流れ①(受付〜運転試験開始まで)
(5)試験の流れ②(運転試験開始〜終了まで)
(6)試験終了後の流れ
(7)さいごに
(1)試験日の予約
まず仮免許を取得次第、下記のDDS(Department of Driver Service=免許センター)のサイトから試験日時の予約を入れます。
シーズンやコロナ禍の状況次第のところもあるかと思いますが、近くのDDSはいずれも1ヶ月先まで予約がいっぱいでした。ただし、たまにキャンセルによる直近の空きが出ることがあるようです。
私は偶然空いた直近の枠に予約を入れましたが、基本的には混んでいることを想定して一旦早めにアポを入れておいた方が良さそうです。(練習が出来てないとか、心の準備が…、なんて言ってなかなかアポ一つ取るのにも腰が重かった私の反省です。)
(2)試験場下見
このプロセスは必ず必要というわけではないのですが、私はエンジンの入れ方すらおぼつかない運転ど素人だったので、コース確認と車庫入れなどの練習を兼ねて、試験場を下見しました。
因みに現地人の情報から、最寄りのDDSよりも少し離れた場所にあるDDSの方が受かりやすい、という情報があり、そちらを選びました。(Newnanという場所のDDSで、少し寂れたショッピングセンターの中にあります。)
土日祝日などDDSが休みの日を確認してして行くと、試験場内のコースで自由に練習ができるので、車庫入れや縦列駐車に不安がある方は、受ける前に一度行ってみると安心です。
平日のDDSがOpenしている日でも、営業時間終了後はコースでの練習は可能なようです。
私は3回ほど練習しに行きましたが、大体が地元のティーンエイジャーで、ママが隣に乗って練習指導している人が殆どでした。
ここで練習していた地元の人に声をかけ、路上試験コースを教えてもらいました。すると驚くほど短いコースで「幹線道路に出て一つ目の信号をUターンして試験場のあるショッピングセンターに帰ってきて終わり」とのこと。
あまりにシンプルなので半信半疑でしたが、実際試験はその通りのコースでした。
おそらく場所によって、路上試験のコースは様々なのでしょうが、Newnanの試験場が簡単だと言われる所以が分かった気がしました。
ちなみに「縦列駐車」と「バック車庫入れ」って一体全体なんなの?というレベルの私が練習前に参考にしたのが、下記のJAFの動画です。(アメリカは左右が逆なので、それだけは注意です)
やり方くらいは知ってるよ、という方も切り返しが少なくいれるコツを教えてくれているので良かったらどうぞ!
(3)当日の準備
【必要なモノ】
- 自分の車(レンタカーでもOKですが、大手レンタカーは禁止しているところが多いので、家族や友人など個人から借りるのが無難かと思います)
- 車の保険証明書(その車と試験を受ける人がカバーされていること)
- 車の登録証(書類、または有効期限内のステッカーが貼られたライセンスプレートのみでもOKかもしれません)
- 移民局発行の在留許可(VISA、グリーンカード等)
- 仮免許証
- 料金(20ドル・5年有効免許証)
念のため、ソーシャルセキュリティカードやパスポートも持って行きました。
【事前に登録しておくもの】
当日までに下記サイトから事前に個人情報の登録などをしておくとスムーズです。
https://dds.drives.ga.gov/_/#1
私はうまく出来ていなくて、その場でスマホから慌てて登録しました。
(4)試験の流れ①(受付〜運転試験開始まで)
・当日は予約時間の20分前にはDDSに着いておく必要があります。
・受付で名前を伝えて整理番号をもらいます。(この時上記の事前Web登録が済んでいない場合は対応します)
・順番が来たら、カウンターで書類の確認。写真撮影。
試験に合格したらこの写真が運転免許証に使われるので、少し気合いを入れましょう。笑
全て済んだら、車を停めておく位置を指示されます。
・車を指定の場所に動かして待ちます。駐車場内に2つ赤いコーンが置いてあるゾーンがあり、その間ならどこに停めてもOKです。車のダッシュボードの上に書類一式と整理番号の紙が外から見えるように置いておきます。試験開始までは同乗者は一緒に乗っていてOKです。
・時間になると試験官がやって来ます。同じ時間帯の枠で複数名が予約しているようで、整理番号の早い順に試験を開始します。自分より前の人がいたら、何を聞かれているのか?どのコースを通るのか?などを隣で眺めて確認しておくのもオススメです。
(5)試験の流れ②(運転試験開始〜終了まで)
自分の番が来たら、試験官の指示に従って試験開始です。
私は事前に「英語はゆっくり話してほしい」「とても緊張している」と伝えました。(どうかお手柔らかに、と伝えたくて笑)
走行前の確認内容は下記の通りです。
- 指示に従いエンジンをかける
- ブレーキランプ確認
- 左右のウィンカー確認(ウィンカーではなくブリンカーBlinkerと呼びます)
その後、試験官が助手席に座り運転開始です。
- ゆっくりと駐車試験ができるコーンが並ぶエリアまで駐車場内を走行します。(一時停止など気をつけて)
- コーンのエリアにて、真ん中を直線バック
- 縦列駐車
- バック車庫入れ
- 最後に路上試験をして最初の位置に帰ってくる
路上試験は事前リサーチの通り、ショッピングセンターから一時停止を右折で大通りへ出る(その後左車線へ変更)→最初の信号をUターン(左車線のまま走行)→次の信号で左折してショッピングセンターに戻る、という極めてシンプルなルートでした。
※大通りが時速55マイル制限の交通量が多めの道なので、タイミングを見計らうこと・すぐに加速して左車線へ入ること、が私は慣れるまでヒヤヒヤしました。
因みに、私は緊張しすぎて駐車試験のエリアに入るところでなぜか路肩に乗り上げてしまいました。。。
こんなミスは練習でもしたことないのに…終わった…。。。と落胆したのですが、試験官の黒人の女性がとても優しかった(涙)
「ちょっとそこに停めて。深呼吸をするのよ。緊張しているだけだから。大丈夫よ。大丈夫よ。」と何度も慰めてくれました。その優しさにちょっと涙目の私。。
どうやらまだ試験は続行できるっぽいな?と気をとりなおし、あとは練習通りに試験を受けることが出来ました。
結果、75点以上が合格点のところ90点で合格!(縁石に乗り上げたのが−6点、あとどこかでウィンカーを出すのが遅かったようで−4点)
日本だったら一発アウトだったんだろうな〜と気を引き締めつつ…かなり嬉しかったです(涙)
(6)試験終了後の流れ
駐車場に停めた後は、車から降りるように指示され、車の外で合否結果と採点の紙を渡されます。その紙を持ってDDSのオフィスに戻り、手続きをした受付まで持って行きます。
その場で$20を支払い、免許合格の証明書類をもらいます。免許証(カード)は後日自宅へ送られて来ます。それまでは合格書類を携行して運転が可能です。
(7)さいごに
日本では万年ペーパードライバーで運転への苦手意識はかなり強い私でも、なんとかアメリカで免許を取得できたという体験談でした。
今回は運も良かったとは思いますが、アメリカの基準は日本よりかなりゆるめだということを実感しました。
というのも実は私…過去に日本の免許更新をうっかり忘れて失効していて、東京の運転試験場にて再取得しようとロードテストを3回も受けたことがあるのですが、箸にも棒にもかからず再取得を諦めた経緯がありまして。。。
こんな状況からのスタートだったので、アメリカでは仮免許から毎日2時間×20日近く練習をして、かなり慎重に対策して臨みました。
もっと気軽に簡単に取得できる方が多いとは思いますが...
こんな運転リテラシーや経験値の低い人でも、頑張れば取得できますよ!ということをお伝えしたく。どなたかのご参考になれば幸いです。
アメリカ ジョージア州で運転免許の取得①【筆記試験】運転初心者でも安心!
こんにちは!あーやです。
先日アメリカ ジョージア州にて、運転免許を取得したので、その体験をシェアしたいと思います。今回は【筆記試験】について。
(次回、ロードテストについて書きたいと思います)
NYやシアトルのように地下鉄などの公共交通手段が発達したごく限られた都市に住まない限り、アメリカ生活では車を運転することが生活の最優先事項の一つだったりします。「英語よりも大切なのは運転!」なんて言われるくらいです。
始めの1ヶ月は国際免許でも運転可能ですが、早めに取得しておきたい運転免許。どんな試験でどう対策したら良いのか、運転初心者でも合格できた体験談としてお伝えしたいと思います!
※ちなみに私は日本で学生時代に免許を取得していたものの、ペーパードライバー期間が長く、遂には免許更新を忘れて「うっかり失効」をしてしまった不届き者です…。
国際免許証すら持てず、運転経験ほぼゼロのまま身ひとつで渡米した、そんな私が晴れてアメリカの免許を取得できた!という状況なので、運転に自信がないという方の励みになれば幸いです。
もくじ
(1)運転免許取得に必要な書類
(2)筆記試験当日の流れ
(3)筆記試験対策について
(4)さいごに
(1)アメリカの運転免許取得に必要な書類
必要な書類は下記の4点です。
- パスポートなどの身分証明書
- ソーシャルセキュリティカード(これが届くのを待って試験を受けました)
- 現住所を証明する書類2枚(家の契約書・私宛に届いたSSNの封筒を持参しました)
- 米国人以外は、グリーンカードやIー94など移民局発行書類
(私はグリーンカードが自宅に到着する前だったので、パスポートに付帯したVISAのA#を記入しました)
そのほか一応、身分証として必要そうなものを一式持って行きました。
(2) 筆記試験当日の流れ
まず最寄りのDDS(Department of Driver Service=免許センター)に入ると、PC画面上でポチポチと個人情報を自分でインプットしていきます。
※ただし、この工程は事前にDDSサイトから登録可能だったようです!
※コロナ禍で予約が必要だったという体験談もありましたが、
私が受けた2021年8月中旬時点では筆記試験は予約なしの飛び込みでOK。
状況や場所にもよるかもしれないので、DDSのHPでご確認ください。
平日の朝9時半ごろに到着したら、とても空いていました。
上記の個人情報インプットが済んだら、整理番号が発行されて少し待ちます。
カウンターに呼ばれたら、書類のチェックをして視力検査と写真撮影をします。
この写真が仮免許に載ります。(本免許取得までの暫くの間しか使わないのですが。)
サインをして、$10を払います。
(支払いはクレジットカードでもOK)
その後、PCが並ぶエリアに案内され、筆記試験を受けます。
試験の言語は日本語か英語か選べます。
私は英語で模擬試験などを受けてきたので英語にしました。
(日本語の場合は英語も併記されるという情報もありましたが、その担当者がよく知らなかったのか、併記は無いと言われてしまいました。。)
筆記試験の内容は3択問題で、合計40問です。
・交通ルール 20問
・道路標識 20問
それぞれ20問中5問まで間違えてOKです。
筆記試験が完了したら受付に戻り、
合格手続きをしてペーパーの証明書を印刷してもらい終了です。
この紙面があればもう運転練習を開始してOKですが、
1週間後くらいで、ちゃんとしたカードの仮免許が自宅に届きます。
(3) 筆記試験対策について
まず下記2つのサイトの模擬試験を徹底的にやりました。
・DDS公式の模擬試験
出題率は3割程度の印象ですが、そのまま出ている問題もあるのでやる価値ありです。
https://online.dds.ga.gov/ddsgeorgiagov/practicetest/index.aspx
・一部課金システムありの模擬試験(私は無料の範囲のみ利用しました)
出題率は2割程度だったと思います。
実際の試験内容よりマニアックで難しい問題が多いですが、実際運転することを想定すると良い勉強になります。私は間違った設問は写メして、それだけ最後に復習しました。
Free Georgia (GA) DDS Practice Tests – Updated for 2021
一通り模擬試験をこなした後、下記の「ジョージア州運転マニュアル」をさらい、できるだけ抜け漏れ無きよう目を通しました。
(マニュアルを読んでから模擬テストを受けるより、個人的にはこの順番の方が効率が良い気がしました)
マニュアルは下記Webサイトでダウンロードできますが、DDSに行けば冊子を無料で貰えます。
※私は場合は、最寄りのDDSでは品切れと言われ、別のDDSへ貰いに行きましたが。。
全部で合計5−6時間くらいの勉強量だったと思います。
ちなみに上記をこなせば、運転リテラシーがかなり低かった私でも試験内容は割と簡単に感じられ、不安で臨んだものの筆記試験結果は満点でした。
唯一、ジョージア州独特の設問で、あまり意識していなくて焦った設問は、
”When did Georgia's Hands-Free Law start?”といったもので、
→答えは【July 1, 2018】です。
そんなに実用的な設問じゃないよね、、、と思いましたが。。
(4)さいごに
日本で免許を取得した際の筆記試験よりは、問題数も少なく合格点も低いので、アメリカの試験の方があっさりしている感じがします。
個人的には慣れない英語でルールを一から理解するのには、少し苦労しました。
でも英文に目がなれるための良い訓練になったと思います!
次の記事で、ロードテストについてシェアしたいと思います。